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2010年06月 アーカイブ

野生生物の餌付けについて

野生生物についてはいろいろな視点から考えなくてはいけません。

海洋生物を含め、野生生物に餌を与えると生態系のバランスが崩れ、動物が与えられた餌に頼るようになる可能性が高いのです。

加工食品の屑は、カンガルーの放線菌症などの病気を引き起こすことがあるし、動物たちが通常食べている餌を与えたとしても、個体数のバランスが崩れるという問題を引き起こします。

顧客が必ず野生生物を見られるようにと、多くのツアーオペレーターが動物に餌を与えていますが、この行為はエコツーリズムの観点からは容認できないことです。

顧客に事前の十分な説明がなされれば、工夫して餌付けをしているというエピソードよりも、偶然に野生動物に出会えたことを感謝するようになるはずです。

また、野生動物を手で触れるのも深刻な問題。

オーストラリアの海外宣伝には依然として観光客がコアラを抱いているイメージ写真が使われていますが、このように動物に手で触れることは動物にストレスを与えることであり、すべての州やテリトリーで許可されているわけではありません。

このような観光客の期待と現実とのギャップが問題を引き起こしているのですが、適切な教育や効果的な解説がこの種の問題を解決してくれるでしょう。

もし野生動物を手で触らせるのであれば、動物がストレスを感じたらその場から逃げ去れるように"逃げ道"を確保してやることが必要なのです。

雑草と植物の病気の拡散

シナモン菌が蔓延したように、雑草や植物の病気は、感染した植物をそのまま運んでしまったり、泥の付いた汚れたブーツやタオル、テントの杭や車のタイヤの溝に付着した泥、馬の蹄の汚れなどを通して新しい地域に広がります。

ある地方固有の植物でも、別の地域では雑草になりうるので、器具やブーツは常に清潔に保ち、使った場所で洗うようにしなければなりません。

人間にとって魅力的な場所で、完壁に人跡未踏というところはほとんどなく、あなたが訪れるほとんどの場所には、ほかの人も同じように訪れることになるのです。

そこで、すべての人々が楽しめるということが大切になります。

静寂や穏やかな雰囲気を求めてのウォーキングやキャンプを楽しむ個人や小グループの人々は、ツアー集団が出す騒音やその規模に恐れを抱くことになります。

環境を楽しむだけでなく、社交も目的にエコツアーに参加する人も多くいるので、たとえ小規模のツアーグループといえども結構さわがしい場合があるのです。

自分たちが楽しくやる一方で、静寂を求めている人たちの思いも尊重しなければなりません。

通常は友好的にふるまったり、何をするつもりか、その場所にどのくらい滞在する予定かなどを話すことにより、問題はほとんど解決できます。

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